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講師から一言

講師から一言

  • 2021年4月

    • 2021年3月

      自分の事;パート1
      2021/05/12
       私は数学に関して教科書レベルのことさえも、きちんと理解できないまま高校を卒業してしまいました。当然のごとく浪人となり、予備校に通うも全く理解不能の為、半年程で予備校にさえも通わなくなっていました。解らないまま何時間も講義を聴き続けることが、いかに苦痛かということを、その当時、これでもかというほど味わいました。当時の予備校の授業は、200人位は入れる程の大教室で要するに入試問題を解くだけです。少なくとも教科書レベルの事項は解っているのが前提です。ところが私は、それさえ分かっていなかった。
       結局、予備校にも行かずに、家で赤チャートを使い、毎日10時間以上数学に時間を費やして1年間ほどかかりましたが、やっと終えることが出来ました。入試問題を3000題程解いた事になります。もっとも解いたといっても、自力で解いた訳ではなく、解答を読んだだけです。最初から自力で解くのは諦めていました。折角やったのですが、何しろ時間がかかり過ぎていますので、最初の頃、解いたことは忘れてしまっていました。ただやり終えたという達成感だけで、頭が良くなったような気には、全くなれませんでした。意味のない難行苦行ですね。
       その後、「大学への数学」という東京出版の増刊号の問題集を何冊か仕上げてからは少し変わりました。この問題集は一般の参考書、問題集の解法とは別の切り口で攻めてくるテキストで、普通の解法を嫌っているのが感じられものでした。はっきり言って不親切な解答で、解法が鮮やか過ぎて何を言っているのか分からないことが、私にとってはよくありました。要するに私に力がなかったので、解答を見ても私の頭が理解出来ないという状況でした。
       夜中、1時、2時過ぎて問題を解きながら、解答を見ても分からない自分が余りにも情けなくて、一人涙を流したことがある位でした。それでも我慢してやり続けている内に、徐々に分かるようになって来ました。段々とその凝った解法が素敵に感じられるようになって来ました。チャートの参考書のオーソドックスな解法より、もっと上手い解法が自分で編み出せるようになって来ました。当時、自分には数学のセンスは欠けているとずっと思い込んで来ましたが、努力で多少は補えると思えるようになっていました。そういった経験が後に数学科に入学する一因になったかもしれません。やっぱり、これで行けるという手ごたえのある本に出会えることが大切だという事を再認識した出来事でした。
       大体、教科書事項もきちんと解ってないような怪しい頭の状態で、赤チャートをやろうというのは、無茶です。ただ当時の私には分かっていなかった。難しい参考書をやりさえすれば、出来るようになると思っていた。確かに遣りこなせれば、意味があるのかもしれませんが、他人が良いと言っても万人に良いという訳ではありません。向き不向きがあるので、その人に合ったやり方を見つける必要があります。自分で見つけられればそれに越したことはないのですが、独力では難しい場合も多々あります。仮に出来たとしても、私のように莫大な時間を費やしてでは辛すぎます。そういう点でもアドバイスを受けることが出来る個別対応できる塾の意義はあると考えています。

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