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講師から一言

講師から一言

  • 2021年4月

    • 2021年3月

      C君のこと
      2021/05/01
       C君は高1から大学1年迄4年間にわたり当塾に通って来ました。1年では週1回、2年では週2回、3年では週3回、大学1年では週1回です。1年の時は青チャートが学校指定教材だったので、それを使い、解らない部分をこちらで教えていくという形で進めていきました。但し、彼にとっては、解答・解説を見ても理解できない部分が多く、辛かったようでした。ある時などは、その参考書を窓にぶち投げて「こんなのわかんねー」と叫んだこともありました。その内、自分で別の参考書を買ってきて、それを使って勉強していました。
       数学に関しては苦手意識があって、こちらが見ていても大丈夫かなと心配になるような状態が続いていました。その後、高2の後半辺りから本人の勉強に対する意欲の高まり(来年には受験生だというのに、このままで良いのだろうかという不安に押されてから?)を講師側が感じられるようになり、何とか青チャートを使いこなせる位にはなって来ました。
       但し、チャートだけでは、それ以上の伸びは望めないと私が判断し、東京出版の「大学への数学」の増刊号を勧めてみました。しかし、彼にとってはそのテキストが合わなかったようで、止めてしまいました。「大学への数学」はかなり癖のあるテキストで、使う当事者と相性が合えば、とても良い優れた問題集なのですが、難しいテキストであるのは確かです。数学マニアの間ではバイブルですが、私が教えた中では数人しか使いこなせていませんでした。そういう訳なので、合わないと思ったら、無理して使う必要は全くありません。
       はっきり言って、彼は自力で問題を解いていけるというタイプではありません。しかし、彼の強みは記憶力の良いところです。ハイレベルな入試問題の解答のストーリーを頭に入れる事が出来ます。そのことに、本人も気付いてから数学で点が取れるようになって来ました。高3になってから、旺文社の「大学入試問題正解」を勧めて、その中の適した問題の解答を覚えてしまうという勉強法に変えました。必ずしも万人に通用する方法という訳ではないですが、彼には合っていたようでした。勿論、この方法がベストということではなく、あくまでも彼に合っていたということです。自分なりに成果の見出せる方法を見つけられたのが、成功の一因でした。そんなこんなで、浜松医科大医学部に合格しました。
       受験の理科は生物、化学で、物理は基礎しかやってなかったので、大学に入学してから、高校の物理をやり直す為に当塾に来ていました。当然のことではありますが、大学の物理の講義は高校の物理が理解出来ていることを前提に実施されます。現在では医師になって5年程経過しています。今でも、時折、連絡をくれることがあります。
       これで行けると思える参考書、問題集と出会える、そして人と出会えることが、いかに重要なことかということですね。その為には、多少の試行錯誤はあります。中々自分に合った問題集に出会えない、これだと思える参考書に出会えない、人と出会えないという状態が続いても、諦めないことです。継続していれば、いつか出会えます。個別指導の塾では個人個人に適した勉強法を見つけられ可能性が高いと思われます。当塾がそういった場を得られる処になれる事を願っています。

      C君のこと
      C君のこと

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